2010年05月21日

■初心者のためのFX自動売買の設定

【MT4自動売買について】
 自動売買のことをEAと呼ぶことが多いですが、EA=自動売買では必ずしもありません。EAはExpert Advisorのことで自動売買をしないシグナルチャートもEAであることがしばしばあります。
 用語として特に区別する必要はありませんが、まれにシグナルチャートソフトでEAと称しているケースがありますので注意してください。
 ここでは「自動売買=EA」として説明しています。

【導入手順】
 殆どのEAでの導入手順です。稀に特殊なインストール方式をとっているものもありますが、特殊例はここでは説明を割愛します。

◇MT4(MetaTrader4)のインストール
 MT4対応のFX業者にて通常配布されています。
 ライブ口座を開設しなくても、殆どの場合デモ口座でMT4を試すことができます。
 日本国内法人でのMT4対応業者は現在3社です。(FOREX.comジャパン/ODLジャパン/121証券)海外には条件のいい業者が沢山あります。(Alpari/FXDD/IamFX/Gallant-FX/E-Global・・・etc)

◇導入するEAを決める
 EAにもトレードのスタイルの種類があります。スキャルピング/デイトレ/スイングなどで順張り/逆張り・・・。
 自分のトレードスタイルに合ったEAを選択したほうがいいでしょう。
 検証の運用成績がよくても、自分のトレードスタイルと合わないEAを導入すると、違和感などで手動決済してしまったりしてEAのパフォーマンスを活かしきれなかったりします。
 導入したEAをある程度信頼して放置できるか?を導入時点での判断基準にするといいかと思います。

◇インストール
(注意)インストールする時はMT4は終了しておいてください。稼動状態ではインストールできない場合があります。
(1)マニュアルインストール
 ●EA本体:xxxxxxxxx.ex4
 EA本体だけのファイル構成のEAがあります。
 "C:\Program Files\[MetaTraderインストールフォルダ]\experts"
 このフォルダにファイルをコピーします。
 ※64bitのWindowsの場合は"C:\Program Files (x86)\〜〜"です。

 ●DLLファイル:xxxxxxxxxx.dll
 DLLファイルがEAのファイル構成に含まれている場合は、DLLファイルを以下のフォルダへコピーします。
 "C:\Program Files\[MetaTraderインストールフォルダ]\experts\libraries"

 ●インジケータ:xxxxxxxxxx.ex4
  インジケータファイルがEAのファイル構成に含まれている場合は、以下のフォルダへコピーします。
 "C:\Program Files\[MetaTraderインストールフォルダ]\experts\indicators"
 ※EA本体と同じ拡張子のex4ですので、導入EAのマニュアルなどを見て区別してください。

 ●テンプレート:xxxxxxxxxx.tpl
  テンプレートファイルがEAのファイル構成に含まれている場合は、以下のフォルダへコピーします。
 "C:\Program Files\[MetaTraderインストールフォルダ]\templates"

 EAの配布形態で最も多いのが、EA本体のみかEA本体+DLLファイルの構成です。
 また、EA購入時にボーナス(おまけ)としてシグナルチャートなどのファイルがついてくることがありますが、これはEAの動作とは殆ど関係のない場合が多いです。

 〔重要〕
 インストールが完了したら必ずMT4は再起動してください。


(2)インストーラでのインストール
 最近の配布形態で増えてきたのがインストーラです。
 インストーラ(xxxxxxxx.exe)を実行すると、EA稼動に必要なファイルが指定のMT4フォルダにインストールされます。
※運用チャートまで設定されるわけではありませんので、運用チャートは手動でセットすることになります。

◇アクチベーションなど
 いわゆるライセンス制限のことです。
 EAによっては全く無いものから運用口座を厳しく制限するものまで多岐にわたって種類があります。
 パラメータ内にユーザーの固有情報を入力することで認証するEAが最も多いです。その他、販売元のメンバーページで特定のコードを申請する必要のあるEAや運用するパソコンやVPSそのものに対して使用制限するタイプのものもあります。

◇チャートの設定
 導入したEAの運用通貨ペアをMT4で新規オープンし、運用タイムフレームをセットします。運用通貨ペアが複数ある場合は、基本的に同じMT4上に複数チャートをオープンします。
 各チャートにEAをセットします。「ナビゲータ」(CTRL+N)のExpert AdvisorsからインストールしたEAをチャートへドラッグします。
MT4_Navi.jpg


◇パラメータの設定(F7キー)
 「全般」タブは以下のようになっているか各チェックボックスを確認してください。
 殆どのEAで以下の設定の状態で動作します。
 ※ここの設定が間違っていると正常動作しませんので、確実に各項目をチェックするようにしてください。
MT4_Zenpan.jpg

 「パラメーターの入力」タブは、EAごとに違います。
 基本的にデフォルト設定で動作するEAが多いですが、最低でもリスクやマネーマネジメントなどは自分のリスク許容に合った数値を設定してください。
 また、このパラメータ内でアクチベーションするタイプのEAもあります。
 詳しくはマニュアルを参照してください。

 EAが正常に動作している場合は、チャート左上に"ニコニコマーク(スマイル)"が表示されます。
MT4_Smile.jpg


【意外と落とし穴になっている注意点】
◆パソコンのパワーマネジメント(電源管理)
 Windows PCはデフォルトではパワーマネジメントがオンになっています。これがオンのままでEAを運用すると、一定時間が経過するとパソコンがスリープ状態になり、EAも動作していないことになります。
 もし、ポジション保有中にスリープ状態になるとStopLossかTakeProfitでしか決済されなくなり、非常に危険な運用となってしまいます。EAによってはSL/TPがセットされない仕様のものもあり、その場合は更に危険な状態になると言えます。
 パソコン本体のパワーマネジメントは必ずオフになっているか確認してください。
 ※モニターのパワーマネジメントはオンのままでも問題ありません。
 「コントロールパネル」→「電源オプション」で設定できます。

◆Windows Update
 Windows Updateはデフォルトでは「更新プログラムを自動的にインストールする」に設定されています。この状態でEAを稼動し放置していると、更新プログラムが出された時に自動的にインストールされるのですが、パソコンの再起動が必要な場合は再起動も自動的に実施されてしまいます。その場合、運用中のEAのMT4は強制終了になります。
 もし、保有中のポジションがあった場合は、上記のパワーマネジメント(電源管理)での「危険な状態」と同じことに陥ります。
 Windows Updateは「更新プログラムを自動的にインストールする」以外の設定に変更してください。
 ※設定変更後はWindowsの更新ファイルは手動で定期的に確認して更新してください。
  「コントロールパネル」→「Windows Update」→「設定の変更」で設定できます。

◆できるだけ軽く動かす
 「オプション」(CTRL+O)の「チャート」のタブで、"バーの最大数"の2項目を小さめの数字にしてください。
 殆どのEAでバーの最大数は5000〜20000あれば問題なく動きます。
 ここを小さめの数字にすることで、パソコンの負荷を軽減でき、複数のMT4を同時起動してもパソコンが重たくなるのを避けられます。
 EAによっては500くらいでも問題ないものもあります。
 ただ、ごく稀に過去長期間の動きを分析しながらトレードするタイプのEAがあります。そういうタイプのEAはマニュアルにバーの最大数に関する設定の注意書きがあります。
 その他、不必要なインジケータ類はチャートに表示しないようにするとMT4の動作は軽くなります。
 約200MBのメモリーを食っていたのが、1〜20MBにまで減らすことができます。
MT4_Option.jpg


◆バックテスト
 バックテストをする場合、上記の「オプション」でバーの最大数を最大にまでセットするケースが殆どです。テスト後もそのままにしていると、とんでもなくメモリーを消費し、MT4が最悪の場合フリーズしてしまうこともあります。
 テスト後はバーの最大数を元の数値に戻してください。


【運用の差】
 業者の違いによる差、デモ口座とライブ口座の違いによる差、4-Digit/5-Digitの違いによる差、ネット接続環境の差・・・などEA側で全く同じ設定をしているにも関わらず、EA運用ではこういった差が発生します。
 また、大きく差の出るEAもあれば、あまり差の出ないEAもあります。
 なにがしかの差が発生するということを踏まえた上で当ブログ検証を参考の上EA導入してください。


【海外製EA導入のススメ】
 当ブログで紹介していますEAの大半が海外製の英語版のEAです。英語でのサポートやマニュアルに不安な方もおられますが、海外のEAは導入単価が国産EAより安価で種類も多く発売されています。英語が苦手でも一歩勇気だして踏み出せば、選択肢の多い安価なEAでの運用が可能になります。ユーザー固有のトラブルがない限り、発売元に直接サポート受けるケースは殆どありません。また、設定等に関しましても、マニュアル内は図解説明になっていますので、まるっきり理解できないなどというようなこともありません。
 もし、どうしても分からないことがありましたら、基本的に当ブログリンク経由で購入された方はメールでお問い合わせ頂ければ可能な限りサポートさせて頂きます。
(※問い合わせ先メールアドレスは画面右上です。)
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